小さな国旗はかせ

幼児が楽しく国旗に親しむアイデアを載せるブログです。

たて・よこ・よこ 3色の国旗

今回の記事では地模様がたて・よこ・よこの形(言葉だけですとイメージしにくいですが・・・次の写真の形)で遊んだ時のことを紹介します。該当する国旗は次の3つです。

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地模様”たて・よこ・よこ”の3つ

3つだけというのも程よいし、ぬりえにしても切り紙工作にしてもやりやすそう・・・

ですが、縦長の長方形、横長の長方形両方が含まれた絶妙な形を活かしてブロックや積み木で遊んでみました。

我が家では①デュプロ(LEGO)、②ニューブロック(学研)、③キューブ型の積み木の3つで遊びました。その他お持ちの方はレゴブロックや色々な形の積み木などで遊んでも楽しいかと思います。

 

まずはデュプロ(大きいサイズのレゴ)で作ってみました。

直感的に作りやすい形ですが、基礎版を使って立体(上に積む)と平面を両方作るとより理解が深まると思います。デュプロの基礎版はなくても、並べるだけでもできます。

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レゴで作る”たて・よこ・よこ” 立体&平面

ギニアビサウの黒い星は、跡を付けずはがせるメンディングテープにマジックで書いて、できあがったところにその時だけ貼ってあげました。

 

平面のほうは縦2:横3の見慣れた国旗の形になるのでしっくりくるようです。立体だと、”なんか長くなっちゃった”・・・とつぶやいていました。ブロックの横の面が正方形ではないため全体に横長の形になってしまうのですが、どうしてそうなるのか、”正方形””長方形””比率”の概念も言葉も知らない子どもに考えてもらうと貴重な発見につながると思います。

そして、ベナンマダガスカルは平面バージョンの形のほうが正しくなりますが、実はギニアビサウは正式に国が定めている国旗は縦横比1:2のため、かなり横長に見える立体バージョンのほうが正しい形に近くなります。

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正式には縦横比1:2の横長にみえる国旗

国旗の形は、本当は色々なんだよ、とこの機会にブロックを見ながらお話してあげると理解しやすいかなと思います。

 

ちなみに、我が家にもいくつかある国旗が一覧できるグッズの中で、ほとんどのものは特殊形のネパールとバチカン以外の国旗は国連が定めた縦横比2:3に揃えられています。その中で、『なるほどKids はっておぼえる せかいの国旗

(お風呂ポスター)』(昭文社)は各国が定めた正式な縦横比で一覧が掲載されています。

眺めていると横長の国旗も結構多いことに気が付き、子どもと一緒に縦横比が2:3でない国旗を指さしてみるのも楽しいのでオススメです。

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なるほどKids お風呂ポスター (正式な縦横比の一覧)

『なるほどKids はっておぼえる せかいの国旗(お風呂ポスター)』(昭文社)

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次に、積み木でも作ってみました。うちの積み木はたまたまキューブ(立方体)型でしたが、色々な形が入った積み木で作るのも楽しいと思います。

キューブ型積み木で作ってみるメリットは、縦2つ、横3つ並べる作業を通して直感的に縦横比2:3が理解しやすいことでした。

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積み木で作る”たて・よこ・よこ”の国旗

こちらも、すぐにできる形なので上に積むのと床に並べるのを両方やってみると良いです。

先ほどのデュプロのギニアビサウと同様、できた作品にメンディングテープに黒い星を書いたものを付けてあげました。

 

もしすぐできて、もう少し遊びたそうでしたら・・・積み木の数が十分にある場合、縦4つ、横6つの24個使って作ってみてねと言ってみるなど応用がきくと思います。

 

最後に、ニューブロック(学研)で作ってみました。

上の4歳の子は立体型にしてより端のラインの凸凹が少なくなるよう工夫し、下の2歳の子は平面6枚でなんとなく国旗のようなものを作って遊びました。

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ニューブロックで作ったベナン

 

このブログ全体に言えることですが、ひたすら国旗の色や形に注目して遊び、それを通して観察力や感覚を育てつつ、道具の使い方の幅を広げ、国旗にもより親しむことを目的としています。そのため、この形の国旗3つ(ベナンマダガスカルギニアビサウ)のようになかなか聞きなれない国、目にする機会も少ない国旗にもデザイン次第で注目していきます。遊んでいるときに国の名前を何度も口にするだけで、もし印象に残ればこどもは覚えますし、名前は忘れても遊びを通して得られる経験が大事というスタンスでいます。

その一方で、この3つの国旗はすべ汎アフリカ色(赤・黄・緑)を使用しているアフリカの国の国旗です。とても意味深いことなので、”なんだか似たような色だな、赤と黄色と緑のブロック(つみき)ばっかり使うなあ”という印象は大切にしていってほしいなと願っています。

"よこ4色”の国旗 ~4等分の作り方~

 今回の記事では、注目してみるとおもしろい”よこ4色”の国旗を使って”4等分”を作る遊びをします。うまくできたら、”4等分”の考え方を応用してできる国旗も作ってみると楽しいので、これをSTEP2としてご紹介します。

STEP1 ”よこ4色”の国旗を紙を折って作る方法

STEP2 STEP1の折り方を応用してできる国旗2つ&4等分の変化形1つ

 

【①STEP1 ”よこ4色”の国旗】

まず、”よこ4色”の国旗は、シンプルなものはモーリシャス1つです。

他の模様も書いてあるけれど地模様が”よこ4色”になっているものも探してみると、次の写真の3つと言えます。とりあえず準備に時間を使わずちょっと遊んでみる場合はモーリシャスだけでいいと思います。

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”よこ4色”国旗(STEP1)

基本的には以下の紙の折り方で、”よこ4色”の4等分を作るやり方の練習です。

前回の記事、”よこ2色”の国旗のところでなるべくきれいに半分に折る練習をしたので、その流れを受けての遊びです。

”4等分”という言葉は小さな子供には難しいので、”同じ幅になるように4つに分ける方法”と説明しました。

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紙を折って4等分をつくる方法

折り線に沿ってお手本を見ながら色を塗ったら完成です。

 

【②STEP2 4等分の応用】

STEP1ができてもう少し遊びたそうな時は、次の3つの国旗がオススメです。

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STEP2  4等分の応用でできる国旗

コロンビアとルワンダは、半分に折ったあと下半分だけもう一度折ると色の分け目の線が付けられます。

パナマは、縦と横それぞれ1回半分に折って、形の違う”4等分”ができます。

小さな子が達成感の得やすい折り紙の練習になると思います♪

 

子どもに渡すのは縦2:横3の白い紙だけでも良いと思いますが、このやり方で遊ぶ1回目だけはひたすら”4等分”に集中してもらうため他の部分は次の写真のように書いてあげました。2回目以降は、全部自分で作ってごらん、と言います。

紙の大きさも何でもよいと思いますが、色々やってみた結果4歳児向けですと縦8㎝×横12㎝くらいが、大人も設定しやすく子どもも作りやすい(折り紙にも近い大きさで折りやすく、塗るのもそこまで大変ではない)ようでした。

 

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最初は8㎝×12㎝の紙に、マークなどを入れてあげるのもおすすめ

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できあがり!(4歳 STEP1)

 

紙は白紙なら何でもよいですが、薄すぎると端っこを塗るときよれてやりにくそうでした。厚すぎると折りにくいですが・・・できあがったものをスケッチブックなどに貼る場合は、折り線をつけた時点で貼ってから塗ったほうが端まで塗りやすいです。

 

ちなみにうちの2歳の子のほうはまだちょっと折り紙を折るのは難しかったため、手を添えつつ折り線をつけるところまでやって、塗り絵をできる範囲でやってもらいました。目の前でやり方を見せてあげるだけでも十分いい発見になるかなと思います。

 

奇数の等分やあまり数の多い横線を折って作るのは小さい子には難しいため、国旗を通じて”半分””等分”を学べる国旗も貴重かな、なんて思います。

よこ2色の国旗 ~”半分”と”仲間はずれ”~

今回の記事では、最もシンプルなデザインながら遊びだすと奥深い”よこ2色”の国旗での遊び方を紹介します。

4歳の子には

・”半分”の作り方

・折り紙の基本

・観察の視点によって分類(仲間はずれ)が変わること

の3点を楽しんでもらうよう意識しました。

2歳の子には

・色の組み合わせを考えて並べる

・”上”と”下”の概念、言葉の整理

の2点を内心意識しつつ、遊んでみました。

 

まず、”よこ2色”の国旗はこの4つです。こどもにも探しやすいデザイン、枚数、比較しやすいラインナップです♪

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”よこ2色”国旗4つ


4枚だけなので、カードを並べて(カードが無ければ親御さんがサッと手書きしてあげれば良いと思います)、まずは観察してみます。

また、大人でも一番見分けにくい国旗”インドネシア”と”モナコ”についても説明してあげる良い機会です。

写真のカードではモナコが便宜上縦2:横3の形に揃えられているので残念ながら比較できないのですが、インドネシアモナコの国旗は正式には縦横比が違います。

(縦横比 インドネシア 2:3、 モナコ 4:5)

比率や細かい数字の話は子どもには難しいので、「モナコの国旗は横に少し短いよ」と教えてあげると良いと思います。

 

【①まずは観察 ~仲間はずれ探し~】

ひとつずつ国の名前を教えつつ、4枚の国旗を見ながら、まずはいきなり「どう?」と聞いてみたところ・・・

「4つしかない」「ウクライナの水色がかっこいい「インドネシアモナコがまざる・・」「ひっくりかえしたらおんなじになる・・」など色々言っていました。印象を言葉にすることで、自分なりのイメージができあがっていくように思います。大人も一緒になって思いつく感想をどんどん言っていくと会話も弾みます。

 

そして、「仲間はずれを探そう」と話し、以下のクイズで確認します。

・「色の組み合わせの仲間はずれは?」→ウクライナ

・「国旗の形が違うのは?」→モナコ

 

【②折り紙で遊ぶ ~”半分”の作り方~】

折り紙で遊び始めて間もない子どもや、まだあまり自分で折ったことのない子ども向けには、ちょうど上下半分で色がわかれた”よこ2色の国旗”は練習の良いきっかけになると思います。

色画用紙でももちろん構いませんが、今回は折りやすい折り紙で遊びました。

まず、赤・水色・黄色の折り紙を次の写真のように切り離します。

図示すると複雑なようですが、折り紙は1辺が15㎝の正方形なので、半分に折ってからそれを5㎝ずつ3分割すれば縦横比2:3、(5㎝×7.5㎝)の基本形が6枚できます。

モナコが特殊形なので、モナコの横だけだいたい6.25㎝になるよう余分な分を切り落とします。

線までは大人が描き、切るのはこどもに任せると一層理解は深まりますが、うちはこどもの集中力がもつうちに遊び終えたくて大人が切りました。

赤、水色、黄色の折り紙1枚ずつで2セットできますが、1セットだけ使って残りはお手本用にしても、赤や水色の背景の他の国旗を自由に描くのに使っても良いと思います。

また、隙間時間でパッと遊ぶなら赤1枚だけで3つの国旗を作るのでも十分楽しいです。

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”よこ2色”国旗 準備してあげるもの

 

ここからが子どもの作業です。

1.角と角を合わせるようにして、上下半分になるように折る

(山折、谷折関係ないのでシンプルに基本を説明しやすいです。)

2.赤白国旗は片方の半分を裏返す。

3.上下や色の組み合わせに気を付けて、画用紙にのりで貼る。

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こどもの作業(4歳)

貼りつけ用の画用紙はなんでもよいですが、色画用紙にしてあげると白部分もはっきり映えます。

 

切り離すと、一瞬どれがモナコ用の紙か見分けにくくなります。

定規で長さを測るのはもっと大きくなってからだと思うので、どうやって探そうか・・と一緒に考えると楽しいです。

一緒に切ってある折り紙の縦を重ねて、「あっ、横がはみ出しているからこっちがインドネシアで短いほうがモナコだね」という発見方法がオススメですが、こどもにとってはゲームのような作業です。

 

折り紙ではあたりまえのように出てくる定番フレーズ”半分に折る”も、”よこ2色”国旗を作る作業の中で確認していくと、何が半分で半分とは何なのか、感覚的にわかりやすいと思います。

 

2歳の子には、半分に折って切るところまで目の前でやってあげて、切ったものを絵本やカードを見ながら国旗になるように並べてもらうと良いと思います。

その時に、「上が赤なのはどれとどれかなあ」「ウクライナは上が水色だねえ。お空が広がってるみたいだね。」などと「上」「下」という言葉をたくさん使いながら一緒に作業していくと、上下の概念の整理の助けになりそうです。

星1 ~☆★星の並び方観察★☆~

国旗の「星」に注目した遊び方はいくらでもあります。

なぜなら、星がついている国旗をカードで抜きだしてみると…こんなにたくさんあったからです!

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星がついている国旗は60以上ある

星の並び方、大きさ、色、形、数は様々です。

今回の記事では、「星の並び方観察」をテーマに我が家が親子で楽しめた遊び方を2つ紹介します。

 

【①星の並び方を星シールで再現してみよう!】

星型シールは、おうちにあったりご近所で手に入れられればそれを使います。

(もしなければ、別の記事で書く星形パンチで作ることもできます。)

私がたまたま使って扱いやすかったのは、安価でたくさん入っておりひとつの星が1㎝前後のシールです。

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(左)100円ショップ ダイソーの星シール (右)近所の文房具屋さんで購入

並び方の観察に良さそうな国旗はたくさんあります。私はうちの4歳児のやりがいや数の理解レベルを考えて色々やってみました。たまたま手持ちの星シールが銀(白)だったこともあり、次の5つは特に楽しかったようでした。

中でもウズベキスタンは、星のかたまり1段目3つ、2段目4つ、3段目5つ、と子どもの観察にうってつけの並びでオススメです♪

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星シールを貼るのが特に楽しかった国旗

 

まず、星以外の国旗の部分は書いてあげます。

あまり細かいことは気にせず、お手持ちの星型シールの大きさを見て仕上がりが不自然にならないような大きさで書けばいいと思います。

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星の並び観察 シール貼りの準備1

クック諸島は輪になって並ぶ星が素敵ですが、一緒に星の数を数えて輪とシールを貼る間隔の目安は書いてあげました。色画用紙に、ユニオンジャックの部分だけ手書きで書いて貼りつけたので、少し不自然ですが…あくまで星のシール貼りのためだと割り切っています。

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星の並び観察 シール貼りの準備2

4歳の子は絵本や国旗カードのお手本をよく見ながら、一生懸命貼っていました。

ボスニア・ヘルツェゴビナの最初と最後の切れている星はどうしたらいいの…など苦戦していましたがやっぱり子供はシール大好き。回数を重ねるとうまくなります。

ちなみに2歳の子はまだひとりではうまくできませんでしたが、手を添えて一緒に貼るだけでも楽しかったようです。

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星シール貼り1 できあがり!

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星シール貼り2 できあがり!

【②南十字星を探そう!】

星のついた国旗はたくさんあるので、色んな方法で仲間分けしてカードを並べてみるとたくさん遊べます。

その中でも、南十字星の星の並び(写真参照)をかたどった並びの星の国旗探しは、楽しくて深い意味もあります。

最初にオーストラリアの国旗を見せて、同じ星の並びをカードや絵本で探していくと良いと思います。ニュージーランドだけ赤い星で星の数も4つだね、など色々発見したことを子どもに説明してもらうと観察も深まると思います。

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南十字星の国旗

簡単なぬりえでも遊んでみました。

カードが手元にない場合は、並べて描いて残せるぬりえを作ってあげるとより印象が深まると思います。

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南十字星の国旗を並べたぬりえ


南半球に位置するオセアニアの国旗だからこその南十字星ですが、「南半球」も「オセアニア」もおそらくまだ理解できないです。子どもの観察結果を聞いたあとに、ちょこっと世界地図を見ながら「ここのあたりから見えるお空にはこんな星が光ってるんだね」と言ってあげるだけで、この4つの国がなんとなく近い場所にある仲間だという感覚が残るかなと淡い期待をしています。

 

国旗の星の並び方に関連して・・・絵本やカードでブラジルの国旗を見る折に、「ここに書いてあるのは、ブラジルという国が始まったとき(正確には独立した日)の空の星の並び方なんだって」などと話してあげると、ブラジル国旗にもまた新たな印象が生まれるかもしれません。うちの子は「これは地球じゃなくて星空なのか・・」と言っていました。

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ブラジル国旗~独立した日の星空~

 

よこ3色の国旗

前回の記事「たて3色」に引き続き、今度は「よこ3色」の国旗です。

同じく遊びやすいデザインながら工作のやり方は少し変えて、「よこ3色」の国旗で4歳児・2歳児と①ぬりえ ②こうさく で遊んでみました。

 

まず、「よこ3色」の国旗をカードで抜き出してみると・・・こんなにありました。「たて3色」の国旗の数より多いです。

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「よこ3色」の国旗一覧

最初少ない枚数から始める場合、もちろんどれでも良いと思いますが、おすすめはドイツ、ロシア、オランダ、ハンガリー、イエメンの5つです。比較的名前をよく聞く国というだけでなく、「ロシアとオランダの色の並びを比べる」、「ハンガリーと(たて3色)のイタリアを比べる」、「アラブ圏の国旗に象徴的な3色」を使っているイエメン(真ん中につけるマーク次第で、エジプト、シリア、イラクの国旗になるため知っておくと便利)・・・と発見の幅が広がると思います。


【①「よこ3色」の国旗 ぬりえ】

枠線だけ書いて、お手本を見ながら塗ってもらうのは「たて3色」の記事と同じです。

数が多いのと、縦を3分割して書きやすくするため、縦3㎝×横4.5㎝の枠線にしてみました。ひとつの国旗が小さいと数が多くても飽きずに塗りきることができます。

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「よこ3色」のぬりえの枠線

 

【②よこ3色 こうさく】

前回の記事「たて3色」の工作と同じように、色画用紙を切り取り枠線内にのりで貼っていくのももちろん良いと思います。

ただ数が多く、幅1㎝の紙にうまくのりを付けるのも難しいかなと思い、少しやり方を変えてみました。

色画用紙にハサミで切る線(縦1㎝×横4.5㎝)の枠を書くところまでは一緒ですが、切る前に裏面全面に両面テープを付けてあげます。切ったらハクリ紙を剥がせばシールのようになるので、楽しんでいました。

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「よこ3色」国旗 色画用紙の準備

 

正確には写真1枚目の一覧のとおりシエラレオネルクセンブルクの水色は、明るさが違います。また、アルメニアの一番下の色は黄色?オレンジ?など疑問も出てきます。

家にある画用紙の色も限られていますし、そのあたりは割り切るしかないのですが、逆手にとって子どもと「これ何色かな?」「これどっちの色だと思う?」と相談しながら作ってみると会話も広がるしできた作品にこどもも納得してくれました。

たて3色の国旗 ぬりえ・工作

国旗の一覧を眺めていると、たて3色やよこ3色の国旗がとても多いことに気がつきます。「たて3色」の国旗を子どもと一緒にカードで抜きだしてみたらこんなにありました。

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たて3色の国旗

 

なんと遊びやすそうなデザイン・・・ということで、まずは「たて3色」の国旗で4歳児・2歳児と①ぬりえ ②こうさく で遊んでみました。

国旗で遊び始めてすぐの頃は、この中からイタリア、フランスなどよく目にする国旗やお子様の好きな色が含まれるものを3~4枚選んで取り組むと良いと思います。

 

【①たて3色国旗 ぬりえ】

定規さえあれば手書きのぬりえを作ってあげやすいデザインです。画用紙に枠線だけ書いてあげます。

字が読めないお子様には近くに同じ並び方でカードを並べてあげてお手本にするとやりやすいと思いますし、大人がゆっくり付き合える時は「次は○○だね、絵本(またはポスター)で調べてみようか」と一緒に探してあげると良いと思います。

このブログで紹介する遊び全体に言えることですが、特に暗記は目的としていません。繰り返し遊びながら目にしていれば、気に入った国旗は自然に覚えていくと思います。

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たて3色国旗 ぬりえの枠線

たて3色の場合は、大人の書きやすさ、子どものぬりやすさを考えると縦4㎝×横6㎝の枠を横に2㎝ずつ3分割していくのがやりやすいです。

 

ちょこっと大人も手伝いつつ4歳児と完成したぬりえはこんな感じになりました。

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たて3色国旗 ぬりえ できあがり

厳密には青や黄色の色味は国旗によって少しずつ違うこともありますが、そこはこどもなりの観察や家にある色鉛筆の都合でゆるくやっています。

 

うちの2歳の子はまだ半分枠線無視のぐちゃぐちゃ塗りしかできないのですが、今までどんなぬりえも好きな色1色で塗りつぶしていたのが、何回か3色国旗のぬりえで遊んでいたらいくつかの色を使って塗り分けることを覚えたみたいです。思わぬ効果になんだか嬉しかったです。

 

【②たて3色国旗 こうさく】

次に、同じ国旗をこうさくで作ってみます。

縦4㎝×横2㎝の線(はさみで切るところ)を必要な分だけ色画用紙(または折り紙)に書いたものと、画用紙に国旗の枠線(縦4㎝×6㎝)だけ書いたものを渡し、はさみで色画用紙を切ってのりで枠線内に貼りつけてもらいます。今度はぬりえと違い、枠線内を3分割する線も書かなくていいと思います。

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たて3色の国旗 色画用紙の準備

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たて3色の国旗 枠線

こちらも厳密な色味を追求するより、家にある色画用紙でできる範囲でやりました。案外6色だけでたくさんの国旗が作れます。

5歳以上のお兄さんお姉さんが一緒にやる場合は、はさみで切る線を書かずに色画用紙と定規だけ渡して自分でがんばってもらうのもいいかもしれません。
ちなみにうちの2歳の子はまだあまりはさみが上手に使えないので、切ったものを渡して一緒にのりをつけてお気に入りのイタリアだけやってみた・・・という感じでしたが、それでも十分楽しいです。

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隣でまねして遊ぶ2歳

 

ぬりえや工作を繰り返していると、「ギニアとマリは似てるねえ」などという会話になります。両方アフリカの国旗で、汎アフリカ色の3色からなるためとても意味のあることですが、今はまず直感でそういうことを感じていってくれればと思っています。

まるの国旗

”まる”がついた国旗で遊んでみます!

”まる”の国旗は、一番最初に覚える人が多いであろう”日本”の国旗も含まれているし、シンプルな”まる”の国旗は5枚程度と扱いやすいので、最初に遊ぶのにも良いかなと思います。

次の①~③をやってみました。

①シンプルな”まる”の国旗を工作で作る

②色んな道具で”まる”を書いてみる

③模様やイラストがついた”まる”の国旗探し

 

【①シンプルな”まる”の国旗を工作で作る】

まずは、中に何も模様やイラストがついていないシンプルな”まる”がついた国旗を探してみます。一覧できるポスターからでも、国旗の絵本からでも良いですが、国旗カードから探すと並べることができて便利でした。

探してみたところこの5つでした。

2歳向けにはニジェールは抜いて大きな”まる”がわかりやすい4つで遊びました。

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シンプルな”まる”の国旗5つ

2歳児、4歳児向けにそれぞれ色画用紙を次写真のように切ったものを準備します。

今日は”まる”の日なので、4歳の子には”まる”は自分で切ってもらうように線だけ書いておきました。また、厳密には枠と丸の大きさの比率が間違っているかもしれませんが手元の道具で書きやすくこどもが納得する程度の正確さで妥協しています。

サイズ設定やどこまで自分で切ってもらうかは、お子様の状況に合わせて変えていけばいいかなと思います。

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まるの国旗を作る~2歳~

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まるの国旗を作る~4歳~


次に、お手本になるカードを見ながら、色や形の組み合わせを考えながらのりで貼ってもらいました。

ラオスは先に赤い紙の真ん中に青い帯を貼ってから白まるを貼る順番に注意が必要です。ニジェールの”まる”は小さいので切るのがちょっと難しそうでした。

2歳のほうはのりをつけるのを手伝いながら一緒に”まる”を貼っただけなので写真は特に公開しませんが、うちの4歳の作品はこんな感じになりました。

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まるの国旗 できあがり


「日本とラオスの”まる”は真ん中だけれど、バングラデシュパラオの”まる”は少しだけ左側に寄っているねえ」など観察のヒントは大人があげました。

色の組み合わせを考えながら、「日本とバングラデシュの”まる”はおんなじ赤だね~」などの発見ができます。厳密にはバングラデシュの赤丸のほうが日の丸より少し大きいです。今は「なんだかまるの色が同じ!」という印象が残れば十分で、大きくなってニュースでバングラデシュの話を聞いたり国旗を目にした時などに学びが深まればいいなと思います。


これから国旗で色々遊んでいく方は、1冊スケッチブックを用意して、そこに作品を貼ったりぬりえを作ったりしていくと自分だけの”こっきはかせノート”ができて喜ぶと思います。字が読めないお子さまでも3歳以上でしたら作品の近くに大人が国名を書いておいてあげると、いつのまにかカタカナが読めるようになることもあります。

 

【②色んな道具で”まる”を書いてみる】

国旗の工作やぬりえをしているうちに、自分でも色鉛筆やクレヨンで国旗を描いて遊び始めます。そのときに”まる”の国旗が描けるように、また身近な道具で形を描く楽しさを感じてもらうため、色々なもので”まる”を描く練習をしてみました。

小さい”まる”はペットボトルのフタ、大きい”まる”はコップの底やフチ、その他何でもいいと思います。

”まる”が書ける定規(次の写真の右上、正式にはテンプレート定規というそうです)も、ご自宅にあれば出してあげると喜びます。

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色々な道具でまるを描いてみる


色んな道具を使って”まる”を描いて遊んだあとに何も使わずに”まる”を描いてみると、ちょっと上手になっていた気がします!?

上に小学生のお子様がいらっしゃるご家庭では、お兄さんお姉さんには一緒にコンパスの練習をしてもらってもいいかもしれません。描いた”まる”の大きさに合わせた枠全体の縦横の長さを考える・・・など、なかなか奥深い作業になると思います。

 

【③模様やイラストがついた”まる”の国旗探し】

シンプルな”まる”の国旗(日本、パラオバングラデシュラオスニジェールの5つ)のほかに、よく見ると”まる”が隠れている国旗、イラストや模様がついた”まる”の国旗はたくさんあります。

4歳の子とは、ポスターや絵本で探したり、カードを1枚ずつ見て”まる”がついたものを抜き出して並べたりして遊びました。

2歳の子とは、上の子が抜き出したカードのどこに”まる”が隠れているか、一緒に観察して遊びました。

探してみたら、こんなにありました!見方によって、もっとあるのかもしれません。

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よく見るとまるが隠れている!

手書きでも何とか描けそうなものをいくつか選んで、まんなかのまるを太線で強調しつつぬりえをしてみました。観察を深めるきっかけになるといいなと願いつつ・・

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よく見ると”まる”がまんなかにある国旗 ぬりえ



色々遊んだあとに、4歳の子には、「日本の”まる”は”ひのまる”って言うんだって」「日本とバングラデシュの”まる”は太陽だけれど、パラオラオスの”まる”は月の絵なんだって」など少しずつ教えるとフムフムとうなずいていました。