今回の記事では、最もシンプルなデザインながら遊びだすと奥深い”よこ2色”の国旗での遊び方を紹介します。
4歳の子には
・”半分”の作り方
・折り紙の基本
・観察の視点によって分類(仲間はずれ)が変わること
の3点を楽しんでもらうよう意識しました。
2歳の子には
・色の組み合わせを考えて並べる
・”上”と”下”の概念、言葉の整理
の2点を内心意識しつつ、遊んでみました。
まず、”よこ2色”の国旗はこの4つです。こどもにも探しやすいデザイン、枚数、比較しやすいラインナップです♪
4枚だけなので、カードを並べて(カードが無ければ親御さんがサッと手書きしてあげれば良いと思います)、まずは観察してみます。
また、大人でも一番見分けにくい国旗”インドネシア”と”モナコ”についても説明してあげる良い機会です。
写真のカードではモナコが便宜上縦2:横3の形に揃えられているので残念ながら比較できないのですが、インドネシアとモナコの国旗は正式には縦横比が違います。
比率や細かい数字の話は子どもには難しいので、「モナコの国旗は横に少し短いよ」と教えてあげると良いと思います。
【①まずは観察 ~仲間はずれ探し~】
ひとつずつ国の名前を教えつつ、4枚の国旗を見ながら、まずはいきなり「どう?」と聞いてみたところ・・・
「4つしかない」「ウクライナの水色がかっこいい「インドネシアとモナコがまざる・・」「ひっくりかえしたらおんなじになる・・」など色々言っていました。印象を言葉にすることで、自分なりのイメージができあがっていくように思います。大人も一緒になって思いつく感想をどんどん言っていくと会話も弾みます。
そして、「仲間はずれを探そう」と話し、以下のクイズで確認します。
・「色の組み合わせの仲間はずれは?」→ウクライナ
・「国旗の形が違うのは?」→モナコ
【②折り紙で遊ぶ ~”半分”の作り方~】
折り紙で遊び始めて間もない子どもや、まだあまり自分で折ったことのない子ども向けには、ちょうど上下半分で色がわかれた”よこ2色の国旗”は練習の良いきっかけになると思います。
色画用紙でももちろん構いませんが、今回は折りやすい折り紙で遊びました。
まず、赤・水色・黄色の折り紙を次の写真のように切り離します。
図示すると複雑なようですが、折り紙は1辺が15㎝の正方形なので、半分に折ってからそれを5㎝ずつ3分割すれば縦横比2:3、(5㎝×7.5㎝)の基本形が6枚できます。
モナコが特殊形なので、モナコの横だけだいたい6.25㎝になるよう余分な分を切り落とします。
線までは大人が描き、切るのはこどもに任せると一層理解は深まりますが、うちはこどもの集中力がもつうちに遊び終えたくて大人が切りました。
赤、水色、黄色の折り紙1枚ずつで2セットできますが、1セットだけ使って残りはお手本用にしても、赤や水色の背景の他の国旗を自由に描くのに使っても良いと思います。
また、隙間時間でパッと遊ぶなら赤1枚だけで3つの国旗を作るのでも十分楽しいです。
ここからが子どもの作業です。
1.角と角を合わせるようにして、上下半分になるように折る
(山折、谷折関係ないのでシンプルに基本を説明しやすいです。)
2.赤白国旗は片方の半分を裏返す。
3.上下や色の組み合わせに気を付けて、画用紙にのりで貼る。
貼りつけ用の画用紙はなんでもよいですが、色画用紙にしてあげると白部分もはっきり映えます。
切り離すと、一瞬どれがモナコ用の紙か見分けにくくなります。
定規で長さを測るのはもっと大きくなってからだと思うので、どうやって探そうか・・と一緒に考えると楽しいです。
一緒に切ってある折り紙の縦を重ねて、「あっ、横がはみ出しているからこっちがインドネシアで短いほうがモナコだね」という発見方法がオススメですが、こどもにとってはゲームのような作業です。
折り紙ではあたりまえのように出てくる定番フレーズ”半分に折る”も、”よこ2色”国旗を作る作業の中で確認していくと、何が半分で半分とは何なのか、感覚的にわかりやすいと思います。
2歳の子には、半分に折って切るところまで目の前でやってあげて、切ったものを絵本やカードを見ながら国旗になるように並べてもらうと良いと思います。
その時に、「上が赤なのはどれとどれかなあ」「ウクライナは上が水色だねえ。お空が広がってるみたいだね。」などと「上」「下」という言葉をたくさん使いながら一緒に作業していくと、上下の概念の整理の助けになりそうです。