前回の記事までは工作・観察を通して国旗への理解を深める方法を紹介してきましたが、今回は幼児にオススメの国旗のジグソーパズルについておすすめ商品の紹介と比較をします。
国旗に関心を持ち始めた幼児、オリンピックに向けて国旗や世界への関心をもつきっかけが欲しい親子に国旗のパズルはとてもオススメです。パズルを完成させるために形や色のつながりを自然に観察することになり、それぞれの国旗の特徴を覚えるのにも最適です。
3歳ごろからできるとてもピース数、国旗数の少ないパズルも販売されていますが、ここではある程度国旗がたくさん載っていて4歳頃~おすすめの次の3つのパズルを比較形式で紹介します。
①【写真左上】『世界のこっき大図鑑 ピクチュアパズル』 63ピース
②【写真左下】『国旗だいしゅうごう!ピクチュアパズル』 85ピース
③【写真右】 『せかいのようす ピクチュアパズル』85ピース
これから国旗への興味を深めたいお子様にひとつ買うなら①、既に国旗をかなり覚えていてパズルも得意なお子様に買うなら②、国旗への関心を世界(地図)へのイメージを高めることにつなげていきたい場合は③がおすすめです。
以下ひとつずつ特徴や掲載国旗数、3つの国旗パズルを比較してのそれぞれのオススメポイントを紹介します。
①『世界のこっき大図鑑 ピクチュアパズル』63ピース アポロ社
掲載国旗数:EU旗含め92
ピース数:63
92の国旗に絞られているため、ひとつひとつの国旗が2㎝×3㎝の大きさで紋章や模様まで比較的はっきり見えて印象に残りやすいです。ひとつずつの国旗がある程度の大きさで載っているため、一枚の国旗が必ず複数ピースにまたがることになりパズルを完成させるためにどの国旗も色や特徴を観察することになります。
世界197か国の約半分の92の掲載数でも、よく目にする国旗、ニュースやオリンピックでも頻繁に耳にする国はほぼ網羅されています。
②『国旗だいしゅうごう!ピクチュアパズル』 85ピース
アポロ社
掲載国旗数:193
ピース数:85
最近国家承認されたなどの一部の国(ニウエなど)を除き、ほぼすべての国の国旗が載っています。かなり国旗に詳しいお子様が図鑑のように眺めたりまだ知らない国旗を探して覚えたりするのには良いパズルです。
ただし、193もの国旗が載っているため、ひとつひとつの国旗の大きさは1.2㎝×1.8㎝と小さめなので、細かい紋章などはよく目を凝らして見る感じになります。また、国旗の大きさが小さいため、国旗によってはパズルの1ピースの中にまるまる収まることになり、色や模様のつながりを観察してつなげていく対象から外れる国もいくつかあります。
模様の細かさゆえに、85ピースですが、他のパズルでは150ピースくらいまでできる子にとっても最初はかなり難易度が高い印象でした。付属の紙にやや縮小された完成図がカラーで載っているので、慣れるまではそれを見ながらピースをはめていくのもおすすめです。普通のパズルでは意味がないように思うこのやり方も、バラバラになったピースを眺めてどこの国旗の一部か考える作業が国旗の観察を深めることにつながります。
③『せかいのようす ピクチュアパズル』85ピース
アポロ社
・掲載国旗数:約50
・ピース数:85ピース
ピース数は②のパズルと同じ85ピースですが、①②のパズルに比べて子どもに親しみやすい動物のイラストなどが豊富なため国旗への興味や知識の度合いにかかわらず取組みやすいパズルです。
世界地図の上に、各国の動物や食べ物のイラストなどが程よい分量で描かれており、そこに50ほどの国旗が該当国の近くに配置されています。そのため、このブログのテーマでもある”国旗への興味を深め、そこから世界に目を向けていく”のに良いきっかけになるパズルです。国旗をマークとして国の概念とは切り離して楽しんでいたお子様が、世界の広がりや国と国旗の関係を直感的に理解するのにオススメです。
掲載国旗数自体は50程度ですが、北欧のあたりに十字国旗が多いことや、カエデのイラストがついたカナダのところにカエデの紋章がついたカナダ国旗があることなど、こどもにとってイメージを膨らませやすいヒントがたくさんあると思います。