今回の記事では、”しましま”国旗の遊び方を紹介します。
等間隔の横線が並んでいる国旗のうち、4本線までは別記事の”よこ4色”国旗で工作などをしたので、5本線以上のものを”しましま”国旗と呼ぶことにしました。
該当の国旗は9つあります。
ぬりえだけでも楽しいですが、感覚的な学びにつながるかなと、次の3通りの遊び方をしました。
①しましま国旗を探し出し、横線の数が多い順に並べよう
②赤白しましま国旗クイズ
③ノートの罫線を利用して”しましま”国旗を書いてみよう
~(応用)線の幅が同じ場合、国旗の大きさはどうなる・・・?~
【①しましま国旗を探し、横線の数の順に並べよう】
国旗カードがある場合はカードで、ない場合は絵本やポスターで探します。
横線の数が多いと数えにくかったり、繰り返していると直感で偶数奇数の別が感じられたり、おもしろい発見がたくさんあります。
特に10以上の数を数えるのに慣れていないお子様は、一行ずつ指さしながら一緒に数えてあげればいいと思います。
国旗はそれぞれ願いや意味が詰まった美しいデザインですが、横線の数にもまた理由があります。”しましま”で遊びながら、それぞれ数が違うなあという印象をもつのも意味のある第一歩だなと思います。
【②赤白しましまクイズ】
①で遊ぶと、横線の数が多い国旗の”赤白しましまグループ”が目にとまります。
リベリア、アメリカ、マレーシアです。アメリカの星条旗をもとにした赤白横線を採用していることにもまた歴史的な意味もありますし、この3つの国旗を”似ているなあ””どこが違うのかな”と観察するだけでもおもしろいです。
”じっくり数えてみると横線の数が少しずつ違う””よく見ると横線の数が多ければ多いほど、線の幅が狭くなる”ということをさりげなく声かけしつつ、次のようなクイズで遊んでみると楽しいです。
3つの国旗の左上を付箋や画用紙で隠し、どれがどの国旗か当ててもらいます。
参考になる絵本やポスターを見ながらじっくり線を数えていくしかないので、4歳にもそこそこ難易度高めでした。
横線が11本→リベリア、13本→アメリカ、14本→マレーシアです。
一覧で見分けるときは左上のマークを見ていると思うので、あえて横線の数に注目するのも新たな視点になるかな、と思います。
【③ノートの罫線を使って”しましま”国旗を書いてみよう】
”しましま”をフリーハンドできれいに描くのは子どもにとっては大変なことです。
でも、無地以外のノートなら一般的についている罫線を利用してしましま国旗を書いてみると、こどもでもそれなりに様になる国旗が描けます。
上から一行ずつ色を塗ってももちろん良いし、ひとつの色鉛筆をもったら当てはまる線全部を塗るようにするなどやり方を色々変えていくと、ジンバブエだけまんなかの線から対称に色が配置されていることなどにも気が付くようです。
9本線以上の5つの国は線が多くても半分は白線なので塗らなくてよく、大きな国旗にしなければそこまで大変ではありません。
線以外のイラスト部分は、大人が描いておいてあげても、お手本を見せながら子供に書いてもらっても良いと思います。
【(応用)線の幅を揃えた場合、国旗の大きさはどうなる・・?】
これは③ノートの罫線を使って”しましま”国旗を書く、ことができて楽しそうだったお子様の場合ですが、一定の幅のノートの線を使うとどのような大きさの国旗になるか観察するのも良いです。横線の数=罫線の行数=国旗の縦の長さ、になるので、その1.5倍くらいが横の長さになることになります。
大人にとってはあたりまえの話でも、”しましまの横線の数が大きいと、国旗が大きくなるね!”というのは子どもにはうれしい発見のようでした。
5行分の高さのキューバorトーゴあたりと、しましま部分以外も罫線を利用して書きやすいギリシャの2枚はノートから切り出してあげて国旗の大きさを比べるとわかりやすいと思います。
ちなみに0.8㎝の幅の罫線のノートでやってみると、0.8×線の数(行数)×1.5cmが横幅になりますが、マレーシアは片側ページからはみ出してしまい作りにくかったです。